僕は自分が行った恥ずかしい行為で、顔をあげられなかった。

地面に、また、橙色の紙ヒコーキが落ちてきた。
そこには『私は、坂口智恵。年は秘密。どうぞ宜しく。』と書かれていた。

僕は、視線を地面から彼女の方に変える。

彼女はにんまりと笑って、手を降っている。

僕も、条件反射というかのように手を降った。