日替わり喫茶 Cologne

コンコン、



ゆっちゃんの部屋のドアをノックする。



「茶織?」


「…うん。どうしたの?入ってもいい?」



しばらくの間。


「…助けて」



迷わずにドアを開けた。



本が積み上げられた部屋の奥に、

大きな和紙が広げられていて、

般若心経が…



「すっごい…これ、全部書いたの…」



ゆっちゃんは泣いている。