「冬月‼︎」

僕は声を上げた。

彼女が肩をビクつかせる。

周りのロボット(ひと)は、何事かと目を向けてくる。

でもそんなこと、どうでも良かった。

「何で信じてくれないんだよ!…僕は、僕は、どんな君でも愛してる。ロボットだとか何とか、どうでもいいんだよ」

彼女の肩に手を乗せる。

「僕は、君が好きなんだ」

彼女の心が動いたのが分かった。

目一杯に溜めていた涙が、溢れ出た。

僕は堪らず抱きしめた。

「ごめんなさい。私何もわからずに。こんなにも、私を想ってくれてたのに」

「いいんだよ。これからだよ」

「うん」



人目なんて気にせずに、僕らは抱き合い、泣いた。