☆
ずっしり落ち込んだまま、寡黙にお仕事をしていると、
「どした?元気ないね」
先輩に言われた。
先輩は、パートナーと結婚式を挙げた後も、普通に会社に来ることになっている。
なのに、自分のパートナーが女だってことを、周りにも会社にもしっかり公表してしまった。
そんなことしたら、生きづらいだろうなって思うのに、
本当に、強いなって思う。
そして今、寡黙なのも、朝から元気があるわけじゃないのも、いつも通りなあたしなのに、落ち込んでいることを
キッチリ見抜いてしまってる。
「…バレましたか」
「彼氏と喧嘩でもした?」
「いませんね、残念ながら」
「…そうなんだ」
「って、知ってるでしょう。そんなもん、いたことないですっ」
「…そうだわね。あなたの趣味が長年分からなかったもの」
「…わかったんですか?」
ずっしり落ち込んだまま、寡黙にお仕事をしていると、
「どした?元気ないね」
先輩に言われた。
先輩は、パートナーと結婚式を挙げた後も、普通に会社に来ることになっている。
なのに、自分のパートナーが女だってことを、周りにも会社にもしっかり公表してしまった。
そんなことしたら、生きづらいだろうなって思うのに、
本当に、強いなって思う。
そして今、寡黙なのも、朝から元気があるわけじゃないのも、いつも通りなあたしなのに、落ち込んでいることを
キッチリ見抜いてしまってる。
「…バレましたか」
「彼氏と喧嘩でもした?」
「いませんね、残念ながら」
「…そうなんだ」
「って、知ってるでしょう。そんなもん、いたことないですっ」
「…そうだわね。あなたの趣味が長年分からなかったもの」
「…わかったんですか?」

