「冷蔵庫にたっぷりあるよ。飲めるようになったこと言ったら、トウゴが喜んでいっぱい買い込んできた」
あたしのビールの缶を取って、渡してくれる。
「だから、買い足さなくても、いっぱい飲めるよ」
「やった。トウゴさんのビール根こそぎ飲んでやろう」
話題が変わって、ホッとして、ビールをあおる。
「…でも、オレはビールはまだいまいちまなあ」
と、あたしの缶を取って、一口飲む。
「んー。やっぱりあんまり好きじゃないかも」
返される。
…これに、口をつけて飲めと…
いつかのトウゴさんの躊躇を思い出す。
何か、羽ちゃんって、いろいろ知ってて、あたしやトウゴさんにトラップ貼って楽しんでるんじゃないだろうか…
…でも、そんな余裕は感じないな。
やっぱり、傷口が開いてる。
「そういえばさ、ここで楽器見たことない。どこに置いてるの?練習とかってしてる?」
「…あんまりしてないかな。忙しくて。あと、練習って感覚ないんだよな。…気づいたらいっつも手に持ってて何
か聴いてて、必死で好きな曲コピーしてって。…でも、依頼されたんだから、練習しなきゃだな」
あたしのビールの缶を取って、渡してくれる。
「だから、買い足さなくても、いっぱい飲めるよ」
「やった。トウゴさんのビール根こそぎ飲んでやろう」
話題が変わって、ホッとして、ビールをあおる。
「…でも、オレはビールはまだいまいちまなあ」
と、あたしの缶を取って、一口飲む。
「んー。やっぱりあんまり好きじゃないかも」
返される。
…これに、口をつけて飲めと…
いつかのトウゴさんの躊躇を思い出す。
何か、羽ちゃんって、いろいろ知ってて、あたしやトウゴさんにトラップ貼って楽しんでるんじゃないだろうか…
…でも、そんな余裕は感じないな。
やっぱり、傷口が開いてる。
「そういえばさ、ここで楽器見たことない。どこに置いてるの?練習とかってしてる?」
「…あんまりしてないかな。忙しくて。あと、練習って感覚ないんだよな。…気づいたらいっつも手に持ってて何
か聴いてて、必死で好きな曲コピーしてって。…でも、依頼されたんだから、練習しなきゃだな」

