「私、今まで何回那智の優しさに救われたかわからない。那智とふざけたり笑い合ったり、辛いことがあっても那智がいつも笑わせてくれるから、いつの間にか全部吹き飛んじゃうの」
さっきまで照れくさそうに下を向いていた双葉が、今は真っ直ぐ俺の瞳を見て、一言一言ゆっくりと丁寧に紡ぐ。
…俺だって同じだよ、双葉。
お前がいてくれてよかったって、お前に出会えてよかったって。
お前が幸せでいてくれることが、俺の幸せだって、そんな本音を全部伝えたら。
お前は一体、どんな顔をするのかな。
「浅倉くんのことも、心配しながらいつも応援してくれたよね。だから私、浅倉くんと付き合うことになったとき、1番に那智に報告したいって思ったの。いつも私の幸せを願ってくれて、大切に思ってくれてありがとう。中学の時からずっと何も変わらない。私にとって、那智は一番の親友で大切な人だよ。だから、これからもずっと一緒にいたい。離れろって言われたって、絶対に那智のそばから離れたりしないんだからね!」
「双葉…」

