「でも、寂しいもんだな。嬉しいのに、妹に彼氏が出来たみたいで、複雑だ」 そう素直に口にすれば、双葉は一瞬驚いたような顔をしてから、無邪気な笑みを浮かべた。 「えー、私が妹なの?那智の方が誕生日遅いじゃん」 「いや気にするとこそこかよ」 相変わらずの双葉の返事に思わず呆れて、笑いが溢れる。 目の前では双葉が俺のツッコミにまた楽しそうにケラケラ笑っていて、そんな中学のときからずっと変わらない、いつも通りの俺たちらしい空間が、心から愛おしいと感じた。