「…え、お前が?あの浅倉と付き合うことになったの?」




「うん…」




双葉に彼氏が出来たことに、というかあの浅倉と付き合うことになったことに驚いてそう聞き返せば双葉は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いた。





双葉本人もまだ半信半疑な部分があるのだろう。





浅倉は、双葉と同じクラスの、まあクール系のイケメンで、バスケ部のエース、そして双葉が一年のときから片想いしている相手でもある。




俺も双葉からたまに相談を受けたりはしていたが、まさか本当に付き合うことになるとは思ってなかった。




っていうのも、浅倉には一年の頃から片想いしてる相手がいて、双葉はそれを知っていた上で告白。


でも他に好きな人がいる相手を想い続けるのは簡単なことじゃない。


双葉が傷付いてるところをそばで何回も見ていた俺は応援こそしていたものの、心配の方が大きくて。



こいつが浅倉のことを好きでいて幸せになれる時が来るのかって、そんな風に思っていたから。