「うちの家族に優しいのは当たり前! あんたは惣一郎に騙されてる!」
「へ?」
「あんたはホストとして接してる惣一郎を見てないから知らなくて当然だけど、あいつマジで鬼畜だから! 金払い悪くなった客への態度はそりゃもう恐ろしいくらいに冷たかったし! それまではあんな感じで温厚そうにしてるけど、金がないと分かったらあっさり掌返すんだから! あいつ、客に本気で『体売って金作って来い』って言ってたし! お兄ちゃん、そんな事言わないでしょ!?」
「言わないけど、お兄ちゃんは枕営業してたよ」
「……」
「枕ホストって呼ばれてた」
「……」
「トワさんはしなかったでしょ? お金の為に手段を選ばない感じも色々だね」
「……」
「でもトワさん、お姉ちゃんの為にホスト辞めてくれてよかったね。今のお店だと然う然う酷い事しないし」
「……」
「まぁ今更枕営業なんてしないと思うけど」
「…………うん。もういいから、さっさと食べちゃいな」
「はーい」
返事をしてお皿に視線を落とすと、いつの間にやら琢ちゃんに目玉焼きを食べられてた。
「へ?」
「あんたはホストとして接してる惣一郎を見てないから知らなくて当然だけど、あいつマジで鬼畜だから! 金払い悪くなった客への態度はそりゃもう恐ろしいくらいに冷たかったし! それまではあんな感じで温厚そうにしてるけど、金がないと分かったらあっさり掌返すんだから! あいつ、客に本気で『体売って金作って来い』って言ってたし! お兄ちゃん、そんな事言わないでしょ!?」
「言わないけど、お兄ちゃんは枕営業してたよ」
「……」
「枕ホストって呼ばれてた」
「……」
「トワさんはしなかったでしょ? お金の為に手段を選ばない感じも色々だね」
「……」
「でもトワさん、お姉ちゃんの為にホスト辞めてくれてよかったね。今のお店だと然う然う酷い事しないし」
「……」
「まぁ今更枕営業なんてしないと思うけど」
「…………うん。もういいから、さっさと食べちゃいな」
「はーい」
返事をしてお皿に視線を落とすと、いつの間にやら琢ちゃんに目玉焼きを食べられてた。

