あの人を、もう、愛すことは出来ぬことだと頭では分かっているのに、如何してだろうか、やめられないんだ。

あの人は、美しく、気高い。
何でも出来て、それでいて優しくて。

でも、生きている間はあの人を、自分の物には出来ない。

外聞が悪いと人は言う。そして、笑う。

仕方が無いといえば、仕方が無い。

あの人は、僕の異母姉だから。