私は、SC高校3年の岡本華恋
SC高校 通称S高は、
日本有数の進学高校で、世界で活躍できるような人材を養成する学校だ。
私はここの生徒会長をしている。

先程でてきた湊壮太(みなとそうた)は、同じくS高の副会長であり、私の“元”彼だ。




「あーぁ、なんでフラれちゃったんだろう…」

「あんたが生徒会、勉強、部活って壮太のことかまってあげないからでしょ?(笑)」

今、私と話しているのは、櫻木未央(さくらぎみお)
この子も生徒会の副会長である。
可愛い容姿とは裏腹に、実はさばさばしてる。私の唯一の親友だ。

「それでもさぁ、ちゃんと私なりに大切にしてたつもりなんだけどなぁ」

「まーまー、落ち込まない!この世には星の数ほど男がいるぞっ☆」

「未央はモテるからそんなこと言えるんだよぉ…」

「否定はしない♥
 ほらほら、もうそろそろ始業式だし、みんなが憧れる華恋様にもどって!」

そうだ、私は生徒会長なんだ、しっかりしないと。

気持ちを切り替えるために頬を叩いた。