イジワルな彼は私を溺愛しています ②

「ねえ」

斜め後ろから聞こえた。

私に向けられているのかは分からないが、振り向いた。

「あんたお嬢様だったんだねえ」

「……」

見たことのある顔。

好きじゃない人だ。

たぶん高校で会った…………………あ。

羽山ナミだ。和海を和海様と呼ぶ高校三年生。

そして、最低最悪の女。

私を男子達に襲わせ、犯そうとした人。

「まだ和海様といるつもり?」

羽山ナミは私の前に向き合った。

「……っ」

怖い。

化粧という仮面を被っていて、あの日の顔とは別物になっているというのに体が覚えてる。