イジワルな彼は私を溺愛しています ②

「なあ、俺にケンカ売ってんの?」

不機嫌な有紀のお兄さんの声。

「あー、ムカつく。俺も亜矢に抱きつきたい……」

「それは亜矢嫌がると思うけど」

「バカップルに言われたくない。有紀も協力しろよな」

有紀のお兄さんはため息をつくと去って行った。

「俺は着替えないとな……」

スマホで時間を見ると、そろそろ急がないと晩餐会に遅れてしまう時間になっていた。

「じゃ、和海の部屋に行こうか」

有紀は俺の手を引いて歩いていく。

「場所分かるのか?」

「さっきのメイドさんに家の見取り図を見せてもらったから」

そんだけで覚えられるってどういう頭をしてるんだ。

俺は無事部屋にたどり着き、晩餐会を楽しんだ。