イジワルな彼は私を溺愛しています ②

「ただし条件がある」

「何ですか?」

だいたいは検討がつくが。

「俺が亜矢と付き合えるように協力すること」

やっぱりな。

「できる限りのことはします」

「言ったな?約束だぞ」

「はい」

有紀のお兄さんがスマホを操作すると、10分後に有紀がメイドに連れられて歩いてきた。

俺はなんの前触れもなしに有紀に抱きついた。

「有紀」

耳元でささやく。

「いとこだから」

主語が無くてもは伝わるだろう。

「いとこ……」

有紀は明らかにほっとしたような声をもらした。

俺はこれ以上抱きついて着物が崩れないように有紀から離れた。