大切で、大好きで(仮)

救いだったのは、お母さんの病気がまだ初期の段階で。


早期発見されたことでした。


すぐにお母さんは入院。


様子を見て手術をすることになりました。


ずっと家にいたお母さんがいない。


朝起きても、〝おはよう〟もない。


家を出る時も〝行ってらっしゃい〟もない。


学校から帰っても〝おかえり〟もない。


寝る時も〝おやすみ〟もない。


いつもあった日常が、突然なくなりました。


最初は寂しくて、辛くて。


だけど、人間というものは残酷なもので。


そんな毎日にすぐに慣れてしまったのです。