読者モデル、そして女優、CM。私の活動する世界は広くなった。
でもね、プライベートの私の世界の中心はマオなんだ。
雑誌のインタビューなんかで「彼氏はいますか?」なんてお決まりの質問を受けても、当然私は「いません。仕事が恋人です」なんて答えるけど、そんなの嘘。
マオが好き。マオが私の一番なの。
マネージャーにも内緒にしてたんだ。
芸能人の「ヒカリ」とプライベートの「ヒカリ」は別にしたかったんだ。混同したくなかったんだよ。
試験の合格通知が届いた。
私は第一希望の芸大に合格した。
その夜。深夜2時過ぎ、マオの部屋に行った。
「えっ?ピカ?どした?」
私はマオに抱きついた。
「受かったよ。芸大に合格したよ!!」
「マジで?やった!ピカ、頑張ったな!!」
マオは私を抱えてクルクルってした。
何度もキスをした。
