あ、遅れちゃうっっ.....!!!

息を切らしながら、ダッシュで階段を上る。


ーーガラッ


図書館と書かれた扉を勢いよく開ける。




「す、すみません。遅れましたっ」



ペコッと頭をさげると、「早く座りなさい」と言われる。


智也が「こっち」っと手を振ってくれた。



「遅かったな」

「ごめん、つい香夜と長話しちゃって」

「陽菜実って、おっちょこちょいだな」

クスッと、笑われてしまった。



「そ、そんなことないもん」

「冗談だってー」




「こら、そこちゃんと聞きなさいっ」


また、先生に怒られてしまった。


智也と目が合い、二人で静かに笑いあった。


あぁ、幸せだな.....

好きな人と、一緒にいれて笑い合えて。

私は、どんなに幸せ者なんだろう.....



私ね、やっぱり君が.........







君が好きだよ