智也と二人で帰ってから、土・日は全然ドキドキがおさまらなかった。


いつも月曜日は嫌だったけど、今日はすごくハッピー。

好きな人に会えるだけで、嫌な学校も毎日行けちゃう。


「何ニヤニヤしてんの?」

「か、香夜っ!」


しまった、つい顔に出てしまった。

「もうお昼だよ、食堂行こう」


あ、もうお昼かぁ。


席から立ち上がり、香夜と教室から出て、食堂に向かう。


今日は、何食べようかなー

オムライスかラーメンかなぁ



「陽菜実っー!」


この声にドキッと胸がなる。

声をかけたのは、智也だった。


隣には、坂上君もいた。
なんか、久しぶりに会った気がする。
体育祭の後から、何も話してないっけ。



そんなことは置いといて、智也のところへ向かう。


「先生から、文化祭の打ち合わせがあるから放課後、図書館集合だって」



「ありがとう、智也」


お礼を言うと、「うんっ」と返してくれた。



なぜか、坂上君が驚いたようにこちらを見てくる。


「な、なに?」

「いや、なんでもない」

すぐにいつもの表情に戻った。


「もうすぐで、文化祭かぁー」

楽しそうにしている香夜。

私も、楽しみだな〜


去年は、クラスでお化け屋敷やったけ。

作るの大変だったけど、楽しかったな。



今年は何するんだろう。

でも、智也と一緒なら何でも楽しいかも。