体育祭の翌日、体はどこも痛い。


普段、運動しないから全身が筋肉痛になっていた。


「昨日、終わった後どこにいたのっ?」


香夜が心配な顔で聞いてきた。



「ごめん、ごめん。穂乃果倒れたから、保健室にいたんだ」



坂神君といたことは、言わなかった。


言ったら、更に聞いてきそうだったから。



「そっかー。穂乃果、大丈夫かな?私も心配してたんだ」




「うん、大丈夫だよ。今日も学校来てるし」





そういえば、あの後....

私が保健室から出て行った後、二人はどうなったのかな.....



「星川さん、今日の放課後、委員の仕事お願いねー」


考えていたら、後ろから先生の声がした。


「は、はい!」


はぁー何でくじ引きなんかで選ばれたんだろう。



「陽菜実、あれ穂乃果じゃない?」


香夜が指さした先には、もう元気になった穂乃果の姿があった。



教室の入り口で、キョロキョロ見回している。

誰か探してんのかな。


そう思い、穂乃果のところに駆け寄った。


「どうかしたの?」

「あ!陽菜実、智也いない?」



「月野君ならーあっ、廊下いるよ」


教室に戻ってくる、月野君がスタスタと歩いていた。


「ありがとう!」


「ううん」



......え、さっき.....

と、智也って言ってなかった....



智也って、月野君の名前だよね。

え、何でっ!?