ガラガラー


扉を開け、保健室と書かれた部屋に入る。



「失礼します」


「星川」


「あ、月野君.…穂乃果、大丈夫?」


「うん、今はぐっすり寝てる」




穂乃果が寝ているベットの隣で椅子に座っていた月野君。


私も椅子に座り、穂乃果の様子を見る。



「無茶しすぎだよな、もっと早く言ってくれればよかったのに」



あ.……

穂乃果との会話を思い出す。


「そういえば、昨日の夜も練習してたって言ってた。休憩中もクラクラするって.……
はぁ.…なんで気がつかなかったんだろう.……」



月野君と話して浮かれてたから.……


本当バカみたい.……



「俺も、もっと早く気づいてれば.....」


月野君も、自分の事をせめていた。


やっぱり、優しいよ.....





もし.....


「ねぇ、私が倒れてても穂乃果みたいに助けてくれた.....?」





あ、私何言ってんだっ....



「ご、ごめ....」


「助けるよ」




え.......



「どこで倒れてても絶対助けに行くよ」


ドキッーー



「あ、ありがとう。......わ、私飲み物買ってくるね!」




私は逃げるように、保健室から出た。