私は何ぜか勝手に足が月野君の方向に向かっていた。



「星川...」


走ったばかりでまだ疲れている様子。



「ごめん...私のせいだよね...」


「星川...?」



「私があそこで最下位にならなけば、月野君は一位になってたかもしれないのに...」




ぽたぽたと、涙が出てきた。



私のせいで...





「お前のせいじゃ無いよ」


「えっ......」



月野君は私に駆け寄り、頭をポンポンしてくれた。





「最後、星川が頑張って走ってくれたから、2位まであがれたんだよ」


なんで、君はそんなに優しんだろう..




私が、頑張れたのも月野君のおかげだよ。

あの時、頑張れって言ってくれたから。


あの一言が、すごく嬉しかった。





「次は、勝つから」

そう言い、微笑んでくれた。


私の大好きな君の笑顔......




ほら、またどんどん好きになっていくよ...