私は空気のように扱われるようになっても、少しもダメージは受けなかった。
元々人付き合いは嫌いだし、一緒に居てもイライラする連中ばっか。仲良くする理由は見つからなかった。
でも私が唯一ダメージを受けたのは、生徒会長を追放された事だ。
生徒会は 私の唯一の居場所だったし、そのトップである事だけが私の存在を肯定してくれたから。
自分でも分かっているけど 私は真面目で冷酷で、愛嬌なんて全くない。どちらかと言えば、人に嫌われる方だ。だから今まで多くの人に存在を否定されてきた。それでも私はめげなかった。生徒会長でいられたから。
でも…今はどう? 今の私は、元生徒会長。
私が思うに『元』っていうのは過去の栄光。
だから元なんて価値ない。さらに私は人からも好かれない。 じゃあ、私の存在価値ってどこにある? どこにも無い!
だったらいっその事……