生徒会長ニ告グ

「あっ…」
私の手からひらりと抜けたプリントは、女の子達の楽しそうな会話の足元に舞い降りた。
一人の女の子が それに気づく。
「すみませ…」
でも、すぐに知らん顔をして会話に戻っていった。
……。こんなのもう慣れたけど。
最近新たな校則ができたらしい。

私のことは無視せよ、と。

いつからだろう。そんなに前からではなかったような。ちょっと思い出せないな。
私も、周りのみんなでさえも気づかないうちに、徐々に進行していったんだ。
今ではもう、私は空気よりも透明な存在。
誰も私が見えていないし、誰も私の声は聞こえない。
そして、あたかも最初からいなかったかのように振る舞うんだ。
理由なんて そんなものは多分どこにも無い。
きっかけは、無いんだよきっと。