で、私は生きている。何度も意識失いかけて、気がついたら体の焼けるような熱さも変形していく痛みも無く。

おめめ、ぱちぱち。真っ白な壁が見えます。起き上がろうとしたら起きれません。

ん?何で手が紅葉みたいに小さいのかな?

アレェーオカシイナ?

少なくともギリギリ二十代後半の私の手は、もっと大きかったぞ。指輪だってしてたし。何この赤ちゃんみたいな手は。
…まさか。

「ウーアウ」

…喋れない。ど う し て こ う な っ た。

いやまずは、現状把握しないと。あの魔道具の副作用で赤ちゃんになったとか?あれって飲み込んだ魔法使いの寿命を何倍もの魔力に変換するやつじゃ無かった?違うの?誰だよ嘘言ったの。カエルにして大蛇の餌にしようか。とりあえず人呼んでここが何処だか知らないと。

…ものすごく嫌だけど、やろうじゃないか。精神年齢三十近いのに何この羞恥プレイ。お腹に力を入れいざ参らん!!



「ウンギャーーーーーー!!ウアーア!!」





…穴があったら入りたい。いや誰か掘って。お願い。