「あっはは。私はねぇ、アンタが大大大嫌いだったわ!!お父様もお母様も、口を開けばアンタの事ばっかり。ユリシスもセインもアンタしか見てないの。みんなアンタの事ばっかり。アンタさえいなければ私は普通に生きられたのに!!どうして双子なのよ!!何でアンタが花女神だったのよ!!」

私は普通に幸せになりたかっただけなのに。

「メリー、お願いもうやめて!!その魔道具は「煩いのよ!私は、これさえあれば」

私は、真っ黒な水晶を手に取る。禍々しい闇の魔法で作られた物。これで私は誰にも負けない。

それを飲み込んだ。

「ヴッ」

体が熱い。まるで内側から焼かれるように。痛い。

「ヴヴヴァアアア!!」

痛い!イタイイタイ!!あまりの痛さに意識が飛びそうになる。

メキメキと体が変化する。異形の物へと。