そう言って、再び校舎に向かった。

拓真……?

あたしも急いで、拓真のあとを追った。

「おお、どうした?結城」

「佐伯先生いますか?」

「んー……いないなー」

「そうですか」

そりゃあいないよ。

いる確率低いって。

「……フッ……」

「……っ」

拓真は不気味に笑って、職員室に入っていった。

「咲蘭、来て」