「君もしかして、対人恐怖症?」

「……!」

すごい……当たってる……

あたしは、戸惑いながら頷いた。

「そっか……どう思う?君は」

あたしは、スマホに思ったことを打って、男性に見せた。

〈歩ける人が幸せで、歩けない人が不幸せなんて、そんなことはないと思います。だって、幸せは、たくさんあるんですから〉

「……っ!そうだね」

幸せなんて……

「じゃあ、こっから飛び降りたら、死ねる?」

「……!!?」

あたしの顔から目を逸らし、また窓の外を見た。

ここは六階。

飛び降りたら、確実に死んじゃう。