キスは甘い蜜の味

そして、あたしの頭を、優しく撫でた。

「咲蘭は、ちゃんと今まで頑張った。弱音を吐かずに、頑張った。だから、これからは、俺がいる。一人じゃない」

「たくっ……まっ……」

暖かくて、大きな手。

安心する。

「咲蘭には、俺がついてる。絶対、護ってやる。咲蘭へのいじめが、なくなるまで」

「うぇっ……」

「泣くなよ〜……大丈夫だから」

優しすぎるよ、拓真はっ……

拓真と出会ってから、あたしの世界が変わったんだ。

“優しさ”なんてないと思っていたこの世の中に、“優しさで溢れてる”って教えてくれた。