「今まで黙ってたけど、咲蘭、制服似合うな」

〈ありがとう〉

あたしは、高校の制服を着ていた。

高校まで、5分もかからない。

近づくにつれて、お腹が痛みだした。

ーーズキッ

「……っ」

「大丈夫?」

心配かけたくなかったから、頷いた。

「ならいいけど……」

大丈夫だよ咲蘭。

今日は、拓真がいるもん。

落ち着いて。