「んじゃ……」

そう言って、車いすに乗った。

「飴でも買いに行くか」

「……!」

勢いよくあたしは頷いた。

「フッ……じゃあ行こ」

拓真はすごいよ。

歩けなくなったのに、笑って。

自分が言われてないのに、自分のことのようにして。

とってもカッコいい。

拓真は、とってもすごい。

憧れだよ。