リングの裏には、あたしの名前と拓真の名前が刻まれていた。

「拓真っ」

拓真っ……

やだっ……

起きてっ……

死んじゃいやっ……

「拓真っ……起きてっ……拓真っ……」

ーーポタッ

「……っ!」

拓真が、涙を流した。

「拓真っ……」

そして、モニターの波線は、真っ直ぐに伸びるところだった。