階段の上には、今野くんが立っていた。

「拓真!!拓真!!」

あたしは救急車を呼んで、拓真は、病院に運ばれた。

「拓真!!!」

「……!結城先生……」

「しっかりしろよ!!!拓真!!!」

処置室に入って、しばらくしてICUに運ばれた。

結城先生の話によると、意識不明の重体で、危険な状態らしい。

少しの時間だけ、一日一回ICUに入ることを許された。