「桜田の席は……そうだなあ。神埼の隣、あいてるな。そこに座ってくれ。」 指さされた席は窓際の最後列。隣に座るは絶対零度の視線の持ち主……… 神崎 瞬 ここが『青春の暁』の世界で間違いないのなら、隣の彼は瞬に違いない。 クールで整った顔立ち、視線の鋭さ、全てあの本にあった通り……… ということはこの教室のどこかに優もいるはず……