ハッピーエンド

 
 食堂を出たところで一度立ち止まって軽く深呼吸をした。優と瞬は追ってこなかった。
 これからどうしようか。一人教室に戻って勉強でもしようかな。いや、でも、お昼休憩に一人でせっせと勉強してる奴ってどうなんだ。クラスメイトに訝しく思われるに違いない。う〜ん。

 頭をひねっていたところに校内放送が流れた。

 《  ピンポンパンポーン 
2年C組の桜田さん至急理事長室に来てください。 》 

 一体何だろう。そういえばここに来てから一度も挨拶をしていなかったからそのためだろうか。
 とりあえず急いでいかなくちゃ。