伊織「言っとくけど
私、重たい女だよ?」

京夜「知ってるよ。でも
それが伊織の価値だから。」

伊織「私、何にも出来ないよ。
家事も出来ない、勉強も出来ない。
京夜の事を怒らせてばっかだし
京夜の事を困らせてばっかだし
分らず屋だし京夜の気持ちなんて
分かってあげられないよ。
木崎さんみたく綺麗な心も持ってないよ。
本当はすっごく嫌な人間だよ。」

京夜「伊織は綺麗だよ。
いつも、伊織は真っ白だから。
俺がどんな色になったとしても
伊織と一緒なら俺はほんの少しだけ
綺麗な色になれるんだ。
怒らせればいい。困らせればいい。
気持ちなんて分からなくていい。
伊織は伊織らしくいればいい。」