後ろから聞き慣れた声が聞こえる。

伊織「何で突然、いなくなっちゃうの?
また京夜がいなくなっちゃうんじゃ
ないかって不安になるのに
どうして京夜はいつもそんなに
自分勝手な事ばかりするの?」

きっと今、俺の後ろにいる人は
俺の嫌いな伊織だろう。
その他大勢と何も変わらない
色を付けた伊織だろう。

でも、見たかった。
どんな姿の伊織だったとしても
どんな表情の伊織だったとしても
俺はいつでも伊織を見ていたい。