奏「· · ·正直、分からない。
でも、笑ってて欲しいんだ。
伊織ちゃんってどれだけ九条くんの事で
傷付いて泣いても、その後に
眩しいくらいの笑顔を見せるんだよ。
あの笑顔を作り出せるのは
九条くんしかいない。
伊織ちゃんを悲しませるのも
九条くんだけど伊織ちゃんを
笑顔にするのも九条くんなんだよ。」

茜「それでも、阿久津くんと
一緒にいる時の伊織は幸せそうだったよ。
九条くんの事なんてまるで
忘れてるみたいに笑ってたよ。」

奏「誰かの代わりでいいなんてさ
そんなのはこっちのエゴだよ。」

茜「エゴって?」