一番遠くて一番嫌いな存在の君が
まさか俺とこんなにも近い世界で
生きていたなんて信じたくなくて。

でも信じるしかなかった。
伊織ちゃんのそばで一番近くで
九条くんのその姿を見てきたから。

九条くんが木崎さんを選んだ理由は
随分と前に理解出来た。
でも今、九条くんはそれさえも
覆そうとしている。

否定する事は出来ない。
文句を言う事さえ出来ない。
でも、知るべきだ。