奏「人から理解されなくて
可哀想だと思った君は
伊織ちゃんの事を守って
あげなくちゃって思ったんだよね?
九条くんのその気持ちは
本当に同情なのかな?
それも愛情なんじゃない?
だって、君は街で飢え死にする
ホームレスを見ても病院で息をひきとる
患者を見ても同情なんてしないでしょ?
どうでもいいものはどうでもいいから。」

京夜「さっきからお前は何の話をしてる?」

奏「条件は一緒だよ。
家庭環境の複雑さなら俺も負けないし
俺たち2人は伊織ちゃんに同情してる。
俺はクソワガママな俺様ではないけれど
辛い時にいつもそばにいる優男だし
伊織ちゃんがずっと想いを寄せてる人
ではないけれど、伊織ちゃんにずっと
想いを寄せてる人だしね。
君もようやくスタートラインに
立ったんでしょ?だから
ここから先は真剣勝負だよ。」