あの日、京夜の前で倒れる
木崎さんの姿を見て思ったんだ。

木崎さんはずっと
寂しかったんじゃないかって。

寂しくて誰かのそばにいたくて
寂しがり屋の京夜を
選んだんじゃないかって。

茜にお願いして私は
文芸部の部室へと
連れてきてもらった。

やっぱり今日も木崎さんは
一人ぼっちで暗い表情をしていた。