まるで映画のワンシーンを
見ているみたいだった。
思い合っているのに想いが
通じ合わないのはきっと
誰のせいでもない。

俺たちには大切にしたいものが
多すぎるんだ。

俺たちが言い争っていると
ガレージの前を京夜が通り過ぎる。

ようやく会えたその人に
俺は一言謝りたくて
堪らず声をかけた。