奏「もうゲームは
スタートしてるから。」

京夜「は?」

奏「何でもない。
じゃあ、気をつけて。」

首を傾げる九条くんと
不審がるメガネ女の横を通り過ぎ
家にも帰らず街へ出る。

俺はこの街が嫌いだ。
いや、そもそもくだらない
人間しかいないこの世界が
大嫌いなんだ。