伊織「夏になるとここにね
ホタルがやってくるの。
キラキラと綺麗に光って
まるで星のかけらが
散りばめられてるみたいに
明るい光を灯してすごく綺麗なんだよ。」

噛み合わない会話が心地よかった。

奏「へぇ、そうなんだ。
ホタルなんて見た事ないな。」

伊織「来年の夏は一緒に見よう。
紅葉も初雪も満開の桜も
ホタルも全部全部2人で見よう。」

奏「うん。そうだね。」

分かるから。今、確かに
俺と伊織ちゃんの心は通っている。