奏「何?」

伊織「心配かけてごめんね。
明日から大学、行くから。」

でも、伊織ちゃんは違う。
やっぱり伊織ちゃんは
いつも俺の想像を越えてくる。

伊織「私にも分からないよ。
だから、いつか見せてくれた
あの街の景色のように
知らない事を探しに行こうよ。」

どうしてかな。
どうして伊織ちゃんは
こんな風に心を鷲掴みにするのかな。

奏「九条くんに言われたんだ。
雪村さんと一緒に伊織ちゃんの所へ
行って欲しいって頼まれた。
だから、心配してるのは俺じゃないよ。」