しばらく伊織ちゃんは
大学には来なかった。

あんな事があった後じゃ
仕方がない。

そう思うのに、何だか
手持ち無沙汰な感じがして
俺は空を見上げた。

京夜「阿久津。」

聞きたくない声が聞こえる。

奏「俺に何か用?」