涼介「俺じゃ助けられないから
お前に頼みに来てるんだよ。
頼むよ。京夜。いおを正しい場所へと
連れ戻してやってくれよ。」

京夜「悪いけど俺は行かない。
でも、雪村と阿久津には言っておくよ。
布団敷いてやるからここで寝てけよ。
また窓から出て落ちられると困る。」

涼介「ああ、悪いな。」

いつから俺たちは
こうなってしまったんだろうか。

お互いの事が分からなくなって
遠慮して我慢して気持ちを
伝えなくなって、そしてまた
分からない事が増えていく。

俺には伊織の気持ちも
涼介の気持ちも分からなくて
反対に涼介には俺の気持ちが
分からなくて、もうあの頃のように
俺たちは何でも言い合える関係では
なくなった事を今日俺は
思い知らされたんだ。