阿久津くんが帰って行ってから
私はベッドの上に腰かけた。

阿久津くんに何かを聞かれれば
また余計な事を言ってしまいそうで
私は咄嗟に眠ったフリをした。
家を出た私は左右を見回した。

左に行けば京夜の家。
右に行けば涼ちゃんの家。
私は迷わず右を選んだ。

ガレージに着くと涼ちゃんが
2つのコップを片付けていた。