木崎はいつも人の嫌がる事を
率先してやっていた。
人が倒した自転車を並べ直したり
人が捨てた吸い殻を拾ったり
人が汚したテーブルを拭いたり。

華純「‥どうして‥私なんかに
優しくしてくれるんですか?」

京夜「楽しそうな人が
好きだからかな?」

華純「楽しそうな人‥?」

京夜「木崎ってさ、いつも
皆の嫌がる事でも誰かを想って
率先してやってるでしょ。
でも、無理強いされてる訳じゃなくて
木崎の意思で動いてるから
いつも楽しそうだなって見てたんだ。
だから、大丈夫だよ。木崎。」