奏「加々美くんは、伊織ちゃんが 泣いてる姿を見た事がある?」 涼介「うん、2回だけね。」 奏「たったの2回だけ?」 涼介「一度目は、京夜の父親が死んだ時。 二度目は、京夜に彼女ができた時。」 奏「それ以外にはないの? 幼馴染なのに。」 涼介「泣かない人だったから。 いおってさ、誤解されやすいだろ? 悪く言うと空気が読めないってゆーか。 だから、心無い言葉も多かったよ。 でも、いおは傷を傷だと 思わない人だったから。」