嫌になった。見たくなかった。 目の前にいる人は伊織じゃない。 こんな行動はするべきじゃない。 だって、伊織は傷付かない人だ。 疎まれても拒絶されても 平気な顔して分厚い心を ぶち破り、何度壁を隔てても 何度だってぶち壊す。 伊織はいつも笑顔を持ってくる。